ワイナリー巡り その1

ワイナリー巡りという程でもないですが、今週末は、3件のワイナリーへ足を運び、お話をしてきました。時期的に収穫時期、あるいは収穫後の仕込みで忙しい時でしたが、打ち合わせの時間を割いて頂きました。今回、足を運んだのはKumeuとWaihekeのワイナリーです。

 

Kumeu一軒目は、Kumeuエリアで一番小さいワイナリー。ここはすべての製品を自分のところのブドウ畑のブドウのみで作っています。こう書くと、何を当たり前なと思う方も中に入るかもしれませんが(かくいう自分も昔はそういうものだと思ってました)、自分のブドウ畑(vineyard)のブドウだけでワインを作っているところは、思いのほか少ないのです。特に、規模が大きくなると、生産するワインの量が増えるので、ブドウ生産だけをしているところからブドウを買い付けて、自分のところで醸造するということが多くなります。また、ブドウの味はブドウ品種の他に、産地(特に気候)に大きく左右されます。それ故に、北にあるワイナリーで南方での栽培に向くブドウを使ってワインを作りたい場合、ブドウだけを買い付けて自分のワイナリーで醸造するというケースもあります。具体的には、ニュージーランドのシグネチャーとも云えるソービニヨン・ブランはMarlborugh(マールボロー地方)が有名で、ここで育ったソービニヨン・ブランはGrassyな(草っぽい)風味で、今やニュージーランドのソービニヨン・ブランといえば、このGrassyなソービニヨン・ブランと思われてるのですが、それ故に(その、世界の期待に沿うべく=そのキャラクターを外すとがっかりされてしまうので)、多くのワイナリーではソービニヨン・ブランは、自畑のものではなく、Marlborough産のものを買い付けて生産しているケースが多いのです。少し話がそれてしまいましたが、そんな一軒目のワイナリーは、自畑のブドウのみで年間2000ケースしか生産をしていません。今回は、特にここのレイトハーベストのワイン(デザートワイン)が気になっていたのですが、残念ながら、レギュラーに作っているものではないとのこと。

   

 

 

Kumeu二軒目は、多分Kumeuでは最も奥地にあるワイナリー。こちらは、ミーティングと云うよりは、テイスティングがメインでした。すごく感じのよいテイスティングルームをオープンしており、また、アテンドしてくれた方も大変気持ちのよい方で(お話好きで 笑)思わず長く話し込みながら、リストの殆どを試飲させて頂きました。特に、シャルドネ、ゲベルツトラミナー、ピノ・グリがよかったですが、その他もどれも美味しく、ワイン造りの腕の良さが伺えました。

  

 

と、長くなりましたので、ひとまずここまでで。。。