40年前のスパークリングワイン

40年前のスパークリングが、醸造元に戻ってきたエピソード、参照元記事はこちらです。

https://www.facebook.com/photo.php?fbid=10151609532684190&set=a.444897884189.227022.166546419189&type=1&theater

 

1973年に、とあるお客さんがウエディングワインとして、WestBrookのスパークリングワインを選びました。その後、時は経ち、先日、そのお客さんが自分のワインセラーを整理していたところ、その記念のスパークリングワインがまだ何本か残ってることを発見し、醸造元のWestBrookへ、後世への貴重なサンプルとして、戻してくれたそうです。40年って、すごいですよねー!(ワインが40年経っているのもすごいですが、それを作っていたのは、現オーナーのアンソニー(下記写真の)その人だというのも、また、色んな意味ですごいですよね…)

 

で、つい先日、別件で話をする機会があったので、その後飲んでみたかどうか聞いてみました。みんなで試しに1本開けてみたそうです。40年経っているので、炭酸は全て抜けているだろうし、味も、もう飲むには絶えないだろうと予想していたそうです。ところが!予想通り炭酸は抜けていましたが、味はシェリー酒のようになっており、予想に反してとても美味しかったとのことです!

 

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ワインは寝かせれば寝かすほどいいのでは?と思う方もいるかもしれませんが、それぞれのワインにはそのワイン(品種、その他の要因)に応じた飲み頃があります。また、保存状態にも左右されるので(=長ければ長いほど、リスクにさらされる)、一概に長ければ長いほどいいと言うわけではありません。そうした一般的な背景の中で、今回のように予想に反して美味しくなっている場合もあり、何が起こるかわからない、嬉しい誤算、悲しい誤算(?)があるのが醸造・発酵の世界の、人を魅了してやまないところですね。